プラークってなに?
歯周病の原因はプラーク(歯垢)といって、細菌のかたまりです。
歯の表面に付着するプラークは、やがてバイオフィルムという膜を作ります。
このバイオフィルムとは
「細菌が安定した集落を作り、しっかりと定着してしまった状態」をいいます。
プラークが長期間、歯に付着することで次第に形成されます。
それは台所の流しに付着するぬめりのようなもので
専門の道具でこすりとらなければ取れません。
一旦完成してしまったバイオフィルムは、普段の歯磨きでは除去できません。
唾液による殺菌作用や、抗菌剤などによる化学療法からも
歯周病菌を守ってしまう、強力な膜です。
ぬり薬、うがい薬などの効果もきわめて限定的です。
しかし逆に言えば、適切なブラッシング技術を身につけてプラークを取り除けば
バイオフィルムは作られることはなく、歯周病を防ぎ、改善する事ができます。
すなわち、歯周病の予防の為には
プラークコントロールがもっとも有効な手段です。
患者さんご本人が家庭で行なうことが中心となります。
プラークコントロールが出来ていなければ
どんな治療を行っても歯周病は治らないと言っても過言ではありません。
しかし、実際は歯磨きをしていても、
ほとんどの人が十分にプラークコントロールができていないのが、現状なのです。
そこで、その苦手な部分をサポートし、出来てしまったバイオフィルムを壊すのが
定期健診(メンテナンス)になります。
① プラークの付着 虫歯、歯肉炎の 発生を抑制
② 初期の虫歯の 再石灰化を促進 歯質の強化
③ 虫歯の進行抑制
④ 歯肉炎の消失
⑤ 歯周疾患 (歯槽膿漏)の改善 および進行防止
⑥ 審美性の向上
ホームケア(歯ブラシ)では磨きにくい部位、特に、歯と歯の間などを、
専用の器材を使い徹底的にクリーニングすることで、
虫歯や歯周病を抑制する効果的なテクニックです。
定期的にきっちりとメインテナンスすれば、
歯周病の進行は食い止める事ができます!