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更新日 2019/04/27 作成日 2008/09/28

インプラントについて


インプラント治療とは、失ってしまった歯の代わりに、
インプラント(人工歯根)を顎の骨に埋め込み、
それを土台として歯の代用品を作る治療法です。




歯を失ってしまった時の治療法は、
その失った歯の両隣りの歯を削って金属などで繋げるブリッジや、
取り外し式の入れ歯が一般的です。


インプラント治療は、
治療する必要の無い隣の歯を削ることになるブリッジや
異物(入れ歯)を口に入れる違和感から解放されるという点では
とても優れた治療法です。



インプラントの内容や治療法については
インターネットで調べれば詳しく知ることができると思いますので、
ここではインプラントを使った治療に対する、私の考え方をお伝えしたいと思います。



インプラント治療は私が卒業した頃(昭和56年頃)からすでにありました。
その頃サファイヤを使ったインプラントの講習会に参加したことを思い出します。


さすがにサファイヤが骨と結合する訳もなく、やがて歯科界から葬られてしまいました。


新しい物好きの私ですが、インプラントに対しては慎重派でした。




そんな私も、今ではインプラントを治療の選択肢の一つとして取り入れています。
それはインプラントに対する研究が進み、治療の信頼性が高まってきたため
インプラント治療を無視することができなくなってきたからです。


保険診療ではありませんから高価な治療になりますが、
症例によっては非常に優れた治療法です。
治療方法の選択肢として考えられるようになったと思います。

インプラント治療以外の選択肢

何も治療を行わない事を含めて、インプラント治療以外にいくつかの選択肢があります。


少数歯の欠損の場合には、
失った歯の両側の歯を削って土台とし、
ブリッジと呼ばれるものを入れる治療法が考えられます。


多数歯の欠損の場合には、
取り外し式の入れ歯にするという事がまず初めに選択される方法だと思います。
それぞれの治療法の利点、欠点を簡単にまとめてみます。



【ブリッジ】
 利点:固定式のため違和感が少なく、自分の歯のように噛める。
     手術の必要がない。


 欠点:土台になる歯に負担がかかる。
     治療の必要のない歯を削って金属などでかぶせることになる。
     歯と同じような色にするためには
     保険診療が使えない場合が多い。
     汚れが溜まり易く、歯みがきの仕方を工夫する必要がある。


【義歯(入れ歯)】
 利点:ほとんど歯を削らずに作成できる。
     修正が可能なので歯を抜いた後すぐに作成が可能。
     したがって治療期間が短い。
     クラスプ(歯に止める金具)以外は白い歯になる。
     更に歯が抜けてしまった時に歯を足すなどの修正がしやすい。
     汚れは一番つき易いが、取り外し式なので掃除がしやすい。

 欠点:取り外し式なので違和感が大きい。
     主に歯肉で噛む力を支えるので強く噛めない(噛み切れない)
     クラスプ(歯に止める金具)が見えてしまう場合がある。
     クラスプ(歯に止める金具)をかけた歯に負担がかかる。
     汚れが溜まり易く、歯周病や口臭の原因になりやすいため、
     食後のたびに洗う必要がある。
     違和感の少なく壊れにくい義歯にするためには
     自費診療になり高価になる。


【インプラント】
 利点:固定式のため違和感が少なく、
     自分の歯のように噛める。(全く同じではない)
     周囲の歯を削る、止め金をかけるなどの必要がなく、
     残っている歯に負担をかけない。
     歯と同じ色で作成できる。

 欠点:自費診療となるため、非常に高価である。
     治療期間が長くなる場合が多い。
     全身状態、局所状態(骨の量、残っている歯のようす)
     などにより制約がある。
     外科治療を伴うためそれなりのリスクがある。
     長持ちさせるために、自分の歯以上にケアが必要。
     清掃状態の悪い人には不向き。
     義歯の止め金をかける歯としては不向きのため、
     今後も歯の抜ける可能性の高い方は考慮する必要がある。

失敗の可能性

 現在、インプラントを使用した治療において、
95%以上の成功率(10年以上もつ可能性)を得られると考えられています。


しかし、個人個人の骨の治癒能力などの予測は難しいため、「断言」は出来ません。
また、全身状態や生活習慣、常用薬物などによって、
インプラント治療の成功率が 下がる場合もあります。
(例:糖尿病、血液疾患や貧血、免疫不全、ステロイド剤の投与や放射線治療
はぎしり、喫煙など)




インプラント治療は高価な治療になるため、失敗がクローズアップされ易いのですが、
他の治療、ブリッジや義歯(入れ歯)を選択した場合の10年生存率は
インプラントに及ばないと言われています。




インプラント治療を選択する場合は、
インプラントに向いている症例かどうかを選ぶことが一番大切なことだと思います。


また、インプラント治療を選択した場合には、
定期的に検診を受け、
もしも問題点が発生していれば、それを早期に発見して問題を解決し、
さらにその後、天然歯以上にお手入れを続けていくことが、
インプラントを長持ちさせることにとって、とても重要です。




ただ、結論として言えることは、いくら費用をかけて治療をしても
自分本来の歯に勝るものはないということです。


仮に1本の歯の価値をインプラントと同様程度としてみた場合、
28本の歯の価値は800万円を越えることになります。
実際にはそれ以上の価値があると思います。


歯を失った方は一様にもっと歯を大切にしておけば良かったとお話しされます。
一生自分の歯でおいしく食事できることは健康の維持にもつながり、
一番の幸せだと思います。


そのためにも
定期的な健診、メインテナンスケアをお受けになることをお勧めいたします。