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更新日 2019/01/07 作成日 2008/09/28

歯と歯ぐきのメインテナンスについて

1.メインテナンスはなぜ必要?


 アメリカのBecker兄弟が報告した論文です。
約5年間にどのくらい歯を 喪失するかを比較しています。


①歯周病だが治療なし     1.8本
   期間平均 3.7年   34人 735本のうち36本が喪失 
②歯周病治療のみ       1.1本
   期間平均 5.3年   40人 1066本のうち50本が喪失  
③歯周病治療とメンテナンス  0.5本
   期間平均 6.6年  95人 2312本のうち68本が喪失 

メインテナンス(間隔3~4ヶ月)を受けた場合の結果です。
いかがですか? 
歯周病の治療の必要性、
そしてそれを維持するためのメインテナンスがいかに重要かがわかる研究です。




歯を抜く原因の約94%がむし歯や歯周病です。 
ですからむし歯や歯周病をうまくコントロールすることができれば、
将来歯を抜いて入れ歯を入れなくても済むともいえます。
そしてその むし歯と歯周病は、感染症です。
口の中には常に細菌が存在しています。
つまり細菌との戦いなのです。


歯周病の治療中や治療終了直後は、
歯周病菌が非常に少なくなっています。
はじめは、ブラッシングも非常に注意をし、一生懸命に行っていますが、
時間とともにだんだんおろそかになって行く場合もあり、再び歯周病菌が増殖します。


歯周病は、治療により症状が改善したとしても、
そこは一度歯周病に侵されたところです。
治ったといっても骨が元通りに戻っているわけではなく、
ほとんどが歯と歯肉が弱い結合で治っているのにすぎないのです。
ブラッシングが不充分であったり、メインテナンスを怠ると
再び歯周ポケットが深くなり容易に「再発」をおこします。
また、部分的に歯磨きが上手に出来ていなかったりすることで、
自分では見つけられない場所に虫歯が出来てしまうこともあります。

メインテナンスとは、
定期的に口腔内を管理することにより、歯や歯ぐきの健康を維持していくことです。


また、部分的に歯周病が治りきらないところが残ってしまうこともあります。
そのような部位でもメインテナンスを継続することにより
歯周ポケットがさらに深くならないように、「進行を食い止める」ことができるのです。




2.メインテナンスはどのようなことをするのでしょうか?


①歯周病の検査
 歯ぐきの状態や歯周ポケットの深さの検査・X線検査・ 動揺度の検査など
② ブラッシングの再確認および指導
③ 義歯や修復物の状態・咬み合わせなどのチェック
④ 生活習慣指導
⑤ トゥース・クリーニング
⑥ 抗菌剤の塗布、フッ素塗布 など






むし歯や歯周病はほとんど症状が無く静かに進行する疾患です。
気がついたときには、削ったり抜いたりしなくてはならないことが多く、
患者さん自身が再発や進行を自覚することが難しい病気です。
したがって歯を失わないためにも、トラブルを感じなくとも
定期的に歯科医院でメインテナンスを受けることが必要なのです。


今まで治療にかかっていた費用や時間をメインテナンスにまわすと考えてみてください。

大きく削ったり、抜いたりする必要がなくなり、
一生健康な自分の歯で過ごすことが可能になります。
なにより、ご自分でお口のリスクを知り、虫歯や歯周病からお口を守り、
健康を維持することがメインテナンスの最大の目的なのです。


「80歳になったとき20本の歯が残っているようにしよう!」という運動を
「8020運動」といいます。
私の所属している中野区歯科医師会では毎年
「8020達成者」を歯科医師会館にお招きして表彰を行っています。

そのときいつも思うことは、
80歳を越えた高齢者の方々が皆とてもお元気だということです。
自分の歯でおいしく食事ができることが若さの秘密だと思います。
しかし日本の現状は、
80歳の方で、残っている歯の本数は、平均して「7本」だといわれています。
これは日本のメインテナンス率の低さから来る、という研究者もいます。

ご自身の歯は、自分自身で守ることができるのです。
もう、痛みが出てから治療するという従来型の歯科治療から脱却して、
「いつまでも健康なお口を維持するために歯科医院に行く」
と言う考えに変えてみてはどうでしょうか?






3. メインテナンスの間隔は

メインテナンスの間隔は、個人の疾患へのリスクにより異なります。
歯周病の重症度、歯みがきの状態などによって
個別に決める必要があります。

一般的には、治療前の状態が悪かった場合や、
歯みがきがあまりできない場合は、1~3ヵ月ごとのメインテナンスをお勧めいたします。
軽度の歯周炎だったり、歯みがきが上手な方は
半年に一度のペースでも大丈夫な場合があります。
相談して決めましょう。